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暗譜について(その2)

今日は昨年10月19日の記事、暗譜について(その1)の続編です。

自分はこれまでソロ・リサイタルを4回やって来ましたが、この4回は総て全曲暗譜で演奏しました。
自分は多分、比較的譜面は憶え易い方だと思います。但しそれは若い頃の話!
今はやはり、昔程は憶えられませんねェ。

そんな自分はどういう風に暗譜をしていくのか?
あまり意識した事はありませんが、丁度ある本番を控えて今憶えている曲がありますので、敢えて検証してみましょう。




数年前から自分の研究課題として続けている、バッハの無伴奏ヴァイオリン・シリーズ

これは尊敬するピッコロ奏者:時任和夫氏に習ったのだが、このシリーズはオリジナルを完全4度上げて吹くと音域がぴったりハマるとの事。
今回採り上げたのは、無伴奏パルティータBWV1002。
元はh-moll(ロ短調)だが、そんな訳で4度上げてe-moll(ホ短調)に。

これはその中の第2曲Corrente(コレンテ)のDouble(ドゥーブル)。
2013.3.22-1
ドゥーブルとは前の曲(ここではコレンテ)の技巧的なヴァリエーションの事で、大体このように音符が駆け巡っている。

でこれを今、現在進行形で暗譜しようとしている訳だ。

本格的に譜読みをはじめたのは今月に入ってから。
つまり3月1日頃。

ゆっくりめのテンポで譜読みした後、リズムを替えて練習する。
ありとあらゆるリズムパターンで。
この時の心構えとしては(自分だけだと思うが)暗譜をしようと思わないこと。
あくまで自然に身に付くのを待つ。

3月10日頃。
「楽譜を出して譜面台に広げるのがメンドクサい」という何とも怠慢な考えのもとに、見ないで吹いてみる…と、意外と結構憶えている事に気付く。
が、所々虫食いのように忘れている。
この楽譜は大体パターンが何種類かに決まっていて、それはこのように色分けできる。
色がついている音符は印象深いので憶えているようだ。
問題は色がついていない音符。途中の臨時記号の付き具合やフレーズの行き先など。
この辺を集中してさらう。が(変な話だが)くれぐれも無理に憶えようとせず、自然な感覚で繰り返す。

3月20日頃。
大体憶えたようである。が、まだ完全ではない。
テンポを変えてみると所々忘れる事がある。つまりメロディーの印象が変わるからだ。
早くしたり遅くしたり、または部分的に取り出して繰り返してみる。特に今吹いている所が曲全体のどの辺なのか、まだ把握できていない自分がいる。
ここまで、残念ながら毎日この曲がさらえた訳ではないので、もしかしたらもっと早く、もっと濃く憶えていたであろう。

固定ドと移動ド

ところで自分には「絶対音感」はない。これと関係していると思うが、自分には世の中の楽音は全部ドレミファ~に聞こえる。
つまりどんな調性(key)でもこのように聞こえ、例えばB-Dur(変ロ長調)の音階がシドレミファソラシなんて聞こえない(聞こえてたまるか、ドレミファソラシドだ!)。

更に言うならば、自分には短調さえドレミファソラシドと聞こえるし歌える。
例えばa-moll(イ短調)だってラシドレミファソラじゃない、ドレミファソラシドだ。まさに筋金入りの移動ド人間。

という事は、このような転調だらけの楽譜は、自分にはどう読めるか?
2013.3.22-2
こんな風に音階がアッチャコッチャで変換している。が、このこと自体は別に苦ではない。
各調性毎に、その音階で憶えている自分がいる。

読者の皆さんには素朴な疑問が持ち上がるだろう。では無調のような現代曲はどのように聞こえているのか?
まあ曲にもよるが、大体はC-Dur(ハ長調)でそのまま憶えているようである(^o^)。

そして今日22日。
暗譜完了。ただ、この曲の前に来るCorrenteの方が、簡単故にあまりさらっていなくて、まだ暗譜できていない。



音楽家を目指す皆さんへ

これはとても大事な話です。
人間の脳細胞は10,000,000,000(百億)個ありますが、25歳を過ぎると1日につき100,000(十万)個ずつ死んでいくのです。
そのせいかどうか知りませんが、自分が二十歳代で暗譜した曲は、今でも(何となく)憶えていますが、30歳を過ぎてから暗譜した曲は、殆ど憶えていません。最初の音すら忘れている事も。

ですから、特に音楽を勉強している若い人達は、その25歳前後位までにできるだけ沢山の曲を憶えてレパートリーとして下さい。

それは一生自分の身に付く宝となるでしょう。



[おしらせ]

毎週金曜日に更新してきた拙ブログ記事、予定では来週丁度第200回を迎える事になります。
これを機に、4月からはホームページの構成を替えようと思います。その“工事“の為、ブログを暫くお休み致します。


ところで、先月から理由あって、自分のツィッターを非公開にしています。
基本的にはツィッターのアカウントを持っている方が、私にフォローリクエストを送る事により見る事ができますが、再開の折には、このブログでも主なツィートのみ見られるようにしたいと思います。

テーマ : 楽器 練習
ジャンル : 音楽

tag : 暗譜 バッハ 無伴奏パルティータ 固定ド 移動ド 絶対音感 脳細胞

プロフィール

Yumochan(ゆもとようじ)

Author:Yumochan(ゆもとようじ)
本名:湯本洋司
フルート&ピッコロ奏者。アレンジャー。
(属)芸大フィルハーモニア/アマデウス・クィンテット/ムラマツフルートレッスンセンター講師

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