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ランニングのBGM

普段はまずやらない事なのだが、スポーツジムでのランニングの時、ふと思い立ってiPodで音楽を聴きながら走ってみた。

しかし…

ウォーキング中は問題なかったが、10km/h以上の速さともなると、この音楽が次第に自分には邪魔になってくる。
今はやりのインナーイヤー式のイヤホンで、外気をシャットアウトする圧迫感も否めない。

そこで!

どんな曲だと走りやすいか、いろいろ試してみた。

クラシック~今回はベートーヴェンをチョイス。

2011.3.5-5

♪ヴァイオリンソナタ第5番「春」第1楽章
♪ヴァイオリンソナタ第9番「クロイツェル」第3楽章

♪ピアノソナタ第21番「ワルトシュタイン」第1楽章
※オケの曲は自分のipodには入っていない。

最初は快調なテンポと共に走っていたが、ベートーヴェンというのは兎角音楽がしつこい。長~いフレーズが盛り上がりで「これでもか」と繰り返される。聴いていて何だか苦しくなってきた。
どれも素晴らしい曲なのだが、やはり自分が忙しくない状態で聴きたい。

洋楽~まずはしっとり系

2012.5.18-2
♪ホイットニー・ヒューストン「I will always love you」

お馴染みの名曲。ただ、ご存知のように息の長い歌なので、ヒィヒィしながら聴いているとベートーヴェン同様苦痛。
もっとも洋楽は1曲1曲が短いので、辛いと思ってもすぐ終わるからまあいい。

次にダンス系

2012.5.18-3
♪セレーナ・ゴメス「シェキラ!」

2012.5.18-4
♪レディー・ガガ「Born this Way」

やはりこれか。エアロビクス等でよく使われるのも解る気がする。

120位のテンポは、走っている時の心臓の鼓動と丁度同じ位か。バスドラムが四分音符単位で刻むビートが心地よく、歌もサクサク進む。
やはり走りながら聴くとしたら、自分の場合はこのダンス系か。速めのテンポで短いフレーズ。何といっても明るいメロディーがいい。

歌謡曲も聴いてみた。いろいろ入っているが、チョイスしてみたのは…なんと

2012.5.18-5
♪植木等「スーダラ節」「だまって俺について来い」

何を隠そう、自分は植木等のファン。全部で10曲位入れている。
真面目に走っているのが馬鹿らしくなってくるような歌詞だが、この詞と植木等の歌いっぷりが面白可笑しくて、一瞬走っている事を忘れたりする。
テンポ、フレーズ、曲想共に、実は先の条件にぴったり。意外と適していたが、くれぐれもランニング・フォームが崩れないよう気をつけたいものだ(笑)

各ジャンル共、他にもモーツァルト、ラヴェル、Jウィリアムズ、Mジャクソン、カーペンターズ、YMO…etc、それに民族音楽等でも試してみたかったが、何せ走る時間にも限りがあるので、今回はここまで。
また後日試してみよう。

一方、聴くまでもないというか、絶対に走りながら聴きたくないのはフルートの曲。
そもそも自分のiPodにはフルートの曲なんて入れてないのだ。


上記、曲名をクリックするとiTunesウィンドウで試聴できます。

ひとつ注意です。
イヤホンでラジオや音楽を聴きながら走るのは、あくまでも室内のランニングマシンで走る時のみ

屋外では危険ですので、絶対にやらないようにして下さい。

テーマ : ジョギング・ランニング
ジャンル : スポーツ

tag : スプリングソナタ クロイツェル ワルトシュタイン ホイットニー・ヒューストン セレーナ・ゴメス レディー・ガガ 植木等 ランニングマシン

キューピッドのマーチ

先月末、恩師川崎優先生の米寿記念コンサートに参加して来ました。
プログラムは全て先生の作編曲作品で、叙情的なソロからフルートオーケストラまで全8曲。

そしてアンコールで最後に演奏したのは、フルートオーケストラ版の「キューピッドのマーチ」でした。

2012.5.4-1




…この曲名を聞いて「ああ、あの曲か」と思い出した方はいらっしゃるだろうか?

今から約30年程前、全日本吹奏楽コンクールの課題曲の1つであった行進曲である。
メロディーやハーモニー等、曲構成は極めて単純で、いや単純すぎるせいか、(失礼ながら)この曲を課題曲として選択する学校は少なかったと思う…と、当時は思っていた。

(以下専門用語使用)Es-Dur、2分の2拍子。
いきなり下降型の音階から始まる8小節のイントロ。
明朗な第1テーマ。このメロディーの特徴は、完結する所でいきなり同主調(es-moll)になる点。これには当時ビックリさせられた。「蒲田行進曲」的なユーモア。
続くつなぎの部分では、途中から先程のイントロが途中から重なり、合わなそうで合うようになっている。
また第1テーマ。お決まりの中低音のObligato付き。
そこここに、いろいろな長さのCrescendoやDiminuendoが音楽をもり立てる。
また音階が出て来て、今度はTrioになだれ込む。
これも極めて基本的に下属調(As-Dur)。テーマは分散和音が主体。
それからの盛り上がりが作曲者独特の和声展開だが、特に型を崩す事なく、ファンファーレ調のアクセントが並んだ後、極めて平和な雰囲気でこの行進曲を閉じる。
まさに、マーチの基本中の基本とも言える曲。

ここまで述べて、もしかしたらお気付きになった方もいるかも知れないが、何故この曲が当時あまり選ばれなかったか、改めて解った気がする。

つまり、一見簡単でも、実は誤魔化しの効かないかなりシビアな曲なのだ。

音階と和音(=音程)、リズム感、音量のバランス、そして音色…かなり基礎的な演奏技術の完璧さが要求される。個人的技量からアンサンブル能力まで。
練習不足だったり、調子が悪かったりするとすぐにバレてしまう。
かといって基本的な事ばかり拘ってはいけない。この曲の持つ楽しい雰囲気を如何に表現できるか?
だから多分この曲を選んでしまうと、そのバンドの能力がわざわざTrioまで到達するまでもなく、いやヘタすると最初の8小節で判断されてしまうだろう。

更にこの曲、指揮者のテンポ感も問われる。ノリが良い曲のせいか、だんだん速くなってくるのだ…。



「どんどん速くなっちゃうんだよね~みんな。絶対この曲はテンポをキープしなきゃダメなんだよ」と、楽屋で先生はこぼしていました。

この日のコンサートの最初の曲は、地元:浜松のフルートオーケストラ「ムジカKayabue」の演奏による「キューピッドのマーチ」でしたが、急遽自分がこの曲の指揮をする事になりました(今回の賛助出演者で、男性では何と自分が最年少!)。
しかも直前に先生のこのお言葉!たかだかマーチの指揮にこんなに緊張するとは…確かに先生の仰る通り、振ってみるとスタコラと前に行っちゃいそうで、テンポを保つのに必死でした。

そしてアンコールの方は先生が指揮をし、自分は1st.Fluteの席で演奏した訳ですが、なる程このパートもつくづくシビアだなぁと思いながら吹いていました(汗)

翌日も、翌々日も…何故か頭の中でこのマーチが鳴り続けていました。ずっと心に残る曲は名曲だと言われています(笑)実際、他の吹奏楽コンクールの課題曲は殆ど忘れましたが、「キューピッド」の旋律だけは、このコンサートの有無に関わらず学生の頃から憶えていました。やはり名曲だったんですねェ。

御歳88、流石にずっと立っているのは大変そうな川崎先生でしたが、まだまだお元気そうです。
是非これからも名曲を生み出して頂きたいと思います。

(ひとつエピソード)
2007年の夏の甲子園全国高校野球。大会14日目の準決勝戦は、広島の広陵高校対静岡の常葉菊川高校戦でしたが、両校共校歌は川崎優先生が作曲しているのです。つまり、どちらが勝っても甲子園には川崎先生の曲が流れる訳で…。これって地味に凄い事です!
因みに結果は4対3で広陵の勝ちでした。

テーマ : 吹奏楽
ジャンル : 音楽

tag : キューピッドのマーチ 吹奏楽コンクール 課題曲 フルートオーケストラ

ヤマカズさんのマーラー9番

昨年夏、フォンテック社から故・山田一雄氏指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団によるマーラーの交響曲第9番のライヴCDが発売されました。

2012.4.27-1

1986年6月7日、東京文化会館でのライブ録音ですが、実はこの本番、自分がエキストラで乗っていたのです。しかもピッコロで。

当時まだ学生だった自分に、どういう経緯でこんな大役が回ってきたかはあまり記憶にありませんが、とにかくこの公演、ご飯もろくに喉に通らない程のオーケストラの怖さを初めて味わった本番であったことは、今でも鮮明に憶えているのです。




自分はマーラーのファンではあるが、ピッコロ奏者の立場として言わせてもらえば、マーラーのピッコロの扱い方は最悪である。
必要な時に必要なだけ使い、後はお構いなし。完全な道具扱い。
人間が吹いているのだということを忘れてほしくなかった。

例えば…
★何十小節も(=何十分も)待たせた上に、PPで「ピー」と1発吹かせるなんてのはザラ。
★とてつもないハイトーンをノンブレスで吹かせる。しかも2人一緒にユニゾン(同じ音)で。
★フルート奏者全員が一瞬の間にピッコロに持ち替えて2小節だけユニゾンで吹かせる。でも結果的にあまり聞こえない。
★楽器の音域外の音が出てくる。上はともかく最低音よりも下の音が。楽器の事をよく知らないのか。

で、この9番の場合、チョコマカとソロが出てくるが、その1つひとつがそれはそれは厳しいシロモノで、ピッチ、音色、音楽性etc...いわば完璧なソルフェージュを要求されるものばかり。

更にさらに!プロオーケストラにはそれはそれは怖い管楽器奏者が揃っていて、当然若造がエキストラでやって来ると、もう”耳ダンボ”で聴いている状況。

もしピッチやテンポが狂ったりすると、身を乗り出して睨まれたりする。
飛び出したり落ちたり(←本来吹くべき所で吹かない事)しようものなら「おい!」とか「バカ野郎!」とか、何処からか声が飛んで来たり、蹴られたりする世界。

特に当時の新日フィルには、N響を定年退職されたHr.の故・C先生(←鬼)が在籍していて、アーチ上に配列されている管楽器セクションの反対側からは、氏がこっちをギロリと睨んでいるのがよく見えたものだ。

しかも2日目のリハーサルで、自分は同じ箇所を3度続けて失敗し、周りの顰蹙を買った(に違いない)。

だから帰宅してからも、もう必死だ。スコアを研究し、パート譜のコピーに沢山メモを書き入れ、カセットテープを何度も回して音源に合わせて練習したり。

リハーサルで指揮者にもし捕まったりしようものなら、「お前1人のせいでオケはこんなに待たされてんだぞ」的な視線を浴びたりして、もう生きた心地がしないが、幸いヤマカズ先生は気のイイ感じの方で、自分が捕まる事は1ぺんもなかった。

そういう意味では、まだ本番の方が安心だった。何かあっても取り敢えず止まらずに進むから(笑)

そして本番…。

第1楽章の難所は2ヶ所。後半1小節だけ出てくる複雑な動きのソロ。そして一番最後に伸ばす全音符。
第2楽章も2ヶ所。これも最後にコントラファゴットとのユニゾンでPP一発芸。
第3楽章は皆でワイワイガヤガヤという曲なので、比較的緊張度は低い。
第4楽章が最もヤバい!恐ろしく息の長いソロと、ヴァイオリンのPPに乗せる厳しい伸ばしが3発。

その箇所が近づく度に「来た来たッ、来たぞ~」という気持ちになり、じっと掌を見ると汗が滲み出て来るのが目に見えた。

でもまあ、練習と集中の甲斐あって、何とかどれもトチらずに本番を終える事ができた。
団員の方々にもねぎらいの言葉をかけられて、心底ホッとし、ヘナヘナと力が抜ける。

また、ヤマカズさんの唸るような棒と新日フィルのハイレヴェルな演奏の組み合わせで、この夜は大熱演となり、会場は大喝采であった…



…この本番が、忘れた頃になっていきなり再現された次第であります。
改めて聴いてみると、実に素晴らしいオケ。CD化されたのも納得です。
が…、つい「あ、この瞬間自分はドキドキしてるだろうな」という、変わった聴き方をしてしまうのでありました(笑)

あの時から26年。既にこの交響曲はもう何度も経験し、その度に勿論緊張はしますが、その対象が周囲の耳に対してではなく、曲そのものに対して、というように変化してきました。

そして、今や自分もその且つての「怖い管楽器の先輩奏者」と同じ位の年齢になりました。
自分ではアレ程怖くはないつもりですが…^_^;;)

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 山田一雄 新日本フィルハーモニー マーラー 交響曲第9番

ブルーアイランド音楽教室

2年ぶりの台東区音楽鑑賞教室

藝大フィルハーモニアの毎年度最後の仕事は、3月14&15日の2日間に渡る、台東区の小中学生を対象とした音楽鑑賞教室である。
会場は奏楽堂。指揮は”われらが”青嶋広志先生。

2012.3.16-1

「クラシック音楽はかく崇高なものだ」と言わんばかりの、しかつめらしい顔で棒を振る他の指揮者。あれではますます敷居が高くなり、クラシック離れする子供達も少なくなかろう。
だが青嶋先生は違う。彼のマジックにかかると誰でも皆クラシックのコンサートに出掛けたくなるだろう、そんな鑑賞会になる。

実はこの鑑賞会、去年は震災で中止になってしまったため、2年ぶりの開催なのだ。
尤も自分には、それでも2年なんてあっという間だなと思うのだが。

さて先生、今回も”舌”好調だった。

先ず氏は黒タキシードみたいなかしこまった服装はまずしない。お洒落なジャケットにベレー帽で現れる。
お辞儀もせずいきなり棒を振り出す事があるかと思えば、長々とお喋りしてから始める事もある。型破り。
いずれにせよ、いつ振り出すか予想がつかないので、こちらは半分楽器を構えた状態でいる。

「みなさーん、こんにちは!青嶋広志です。さっき学校の先生が『演奏中の私語は厳禁です』とか『プログラムは音がするから演奏中に見ないで』とか言ってたけど、全然そんな事ないのよ。『あの人カッコいいわね』と隣りの人に話しかけたり『この曲何だっけ?』ってプログラムどんどん見ていいのよ。だって折角のコンサートなんだからそうでもしなきゃつまんないじゃない」といきなりオネエ調で、さっきまでステージ上で説明されていた注意事項を真っ向から否定する。

曲の説明も個性的。
「この曲の作曲者ロッシーニは凄くヤな奴だったの。だって数学の授業に海水パンツはいてくる人なの」イタリアのオペラ作曲家とは一言も言わない。オケも客席も大爆笑。

楽器の説明も個性的。
ヴァイオリンの紹介で「このおねいさんの楽器は6億円もするのよ」パイプオルガンを指差して「あれは48億円もするの」これらの数字は多分当てずっぽうだと思うが、子供達にとっては発音原理よりも値段の方が興味深いに決まっている。

「コンサートマスターは、もし私がここで死んじゃった時に(!?)私の代わりに音楽を勧めてくれる重要な役割の方です」本当にドテッと倒れてみせる。でも実際に死んじゃったら、普通はやはり中止だろう。

とにかくこのように、面白可笑しい話をしたかと思うとパッと指揮台に上がるので、当然次の曲の楽譜が指揮者の譜面台に用意できていない状態になる。従ってよく先生は、左手でガサガサとスコアを捜しながら棒を振っているが、この光景も次第にこちらは見慣れてきた。

そして必ず歌のゲストが入る。「おしゃべりコンサート」でよくご一緒するテノールの小野勉さん。
小野さんも曲の半分はステージじゃない所で歌っている。子供達の間近でハイトーンを出したり、握手したりマイクを向けたり。

これで私語を慎まれては逆に気味悪い。子供達は大喜び。だがザワザワし過ぎると先生すかさず「聞いて。ねえ聞いて、聞いてッ!」集中のさせ方も上手い(オケは苦笑)。

飛び入り指揮者体験コーナーもある。
「はい、じゃ男の人、または自分が男だと思っている人(?)の中でオーケストラの指揮をしてみたい人!」とか言って手を挙げさせ、男女1人ずつステージに招んで、名曲の一節を振ってもらう。
あくまでも子供のテンポ通りに演奏するので、多少乱れるものの、本当に独りで何十名ものオケをまるで大型トラックのように動かせるのだから、結構感動するだろうと思う。
そしてここで振ってくれた子には、今使った指揮棒を先生はそのままプレゼントしている。

こんな風にして展開される音楽鑑賞教室。おそらく、台東区の子供達は他の子よりも得しているように思うのだが。
でも昨日は最後にこんな事を言っていた。
「去年は地震でできなかったの。だから学校に帰ったら先輩には『面白かった』なんて言わないでね。むしろ下級生に『面白かったよ』と言ってあげてね」と(笑)。

(付録:こんなハプニングの時もあったが…「死ぬかと思った」



この藝大フィルにて2nd.ヴァイオリンパートを長年弾き続けてきたKさん(写真左)が、実はこのコンサートを以て定年退職する事になり、終演後に送別会がありました。
自分はオケの中ではわりかし早く出勤&音出しする方ですが、Kさんもまた早く来られる方で、まだ静かな奏楽堂ステージ上で、「おはようございます」とお互い挨拶を交わしていたものでした。

とてもチャーミングなあの笑顔が4月から見られないのかと思うと、淋しい想いでいっぱいです。

テーマ : オーケストラ
ジャンル : 音楽

tag : 青嶋広志 音楽鑑賞教室 おしゃべりコンサート 台東区 小野勉

2011年度のGフィルを振り返って

一昨日、藝大フィルハーモニアの今年度最後の「モーニング・コンサート」が終了しました。
「モーニング・コンサート」とは、優秀な学生をソリストに迎えて年13回程ある協奏曲シリーズで、木曜日の午前11時開演なのでこう呼ばれています。

満員のお客様の喝采を浴びながら、特に今年度はいろいろ大変だったなァと、しみじみとこの1年を舞台上で噛みしめていました。




昨年3月11日の東日本大震災。これによって各地様々なイヴェントが中止や延期を余儀なくされたが、藝大とて例外ではなかった。卒業式、入学式とも中止、演奏会は延期となった。

“業務再開”は5月から。モーニング4連発の後、広上氏の指揮するショスタコーヴィチやプロコフィエフ、そして足利市での4日間の音楽教室と続く。折しも自分は体調を崩し、辛い日々が続いた。

秋には体調も回復し、暑さも和らいできたところで、9~10月は文京区の依頼公演、オペラ「Così fan tutte」、新卒業生紹介演奏会、そして秋季定期「エルガーシリーズ」と続く。特に新卒定期は、その年の優秀な新卒生が共演するコンサートで、本来なら4月のうちに開催する予定だった。半年後ではもうあまり「新卒」というイメージではない。

11月はこれまたベートーヴェンの大曲「荘厳ミサ」、続いてドビュッシーの「海」他が並んだ特別演奏会。これらのコンサートの合間の週に例のモーニングシリーズ。これも決して楽ではなく、ある週ではオケ全体が(いろいろな意味で)面喰らう白人指揮者にも遭遇。綱渡り的な思いも。

12月。ダグラス・ボストックという戦闘機みたいな名前の指揮者の振る、文字通り機関銃のようにテンポの速い「第九」、続く日本の現代曲を並べた「創造の杜」シリーズも実は4月からの変更。どんな曲か楽しみにしていた故・山田和男氏の「交響的木曾」は、やはり「木曽節」だった。

とにかく延期の分が総て去年の後半以降に詰め込まれたので、秋から暮れにかけてはガムシャラであった。これでも自分は、2つ程降り番や降ろされ番があったのでまだ一息つける方だった。
年が明けてからの指揮科の学生のお相手(試験とか演習とか)や、残りのモーニングシリーズも無事に終了。

正直、キツいなと思う事もあったが、1つ1つの本番が省みればやはり楽しくこなせたと思う。というのは…

今年度で定年退職をするヴァイオリンの方が「オケのレヴェルも上がり、最後は楽しく仕事できました」とご挨拶されていた。そう、確かに自分が入団した頃に比べて、ウチの会社の演奏レヴェルは相当上がった。
若くて優秀な奏者が沢山入団し、各奏者皆本当に素晴らしいと思う。だから仕事も楽しい。

「ゲイダイ」という名前がついているからか、よく「学生のオーケストラにしては上手い」と勘違いされるのは残念だが、逆に他のプロオーケストラが何かのサークルと思われる事もあるそうであり、そんな情けない話よりはまだマシかと思う。
時折取材に来るマスコミの影響や口コミも手伝ってか、お客様も沢山お越し下さるようになった。

こんな感じで来年度もまた、充実した仕事ができればいいなと思う。

2012.2.18-1
(2011年12月 藝大奏楽堂)



その今年度最終のモーニングの一部が、テレビ東京系列の「出没!アド街ック天国」という番組で、来る3月24日に「上野・桜木シリーズ」ということで放映されるそうです。是非皆様ご覧下さいませ。

実は藝大フィルハーモニアは、3月に台東区の音楽鑑賞教室という依頼公演が1つ残っています。昨年度は震災で中止になってしまいましたので、2年ぶりなのです。
指揮とお話はアノ青嶋広志先生。台東区の子供達はラッキーですね。でもそんな訳で入場は関係者のみ。悪しからずご容赦を。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 芸大フィルハーモニア モーニングコンサート アド街ック天国 青嶋広志

プロフィール

Yumochan(ゆもとようじ)

Author:Yumochan(ゆもとようじ)
本名:湯本洋司
フルート&ピッコロ奏者。アレンジャー。
(属)芸大フィルハーモニア/アマデウス・クィンテット/ムラマツフルートレッスンセンター講師

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