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譜面台のマナー

芸大フィルハーモニアが木曜日の11時より無料で公開している「モーニングコンサート」では、学内で選抜された優秀な学生達をソリストに招いて、様々なコンチェルトを演奏しています。毎回2人ずつ登場しては、素晴らしい演奏を披露し、満員の奏楽堂はいつも大盛況。ありがとうございます。
因みに先日5月26日の公演は、今月10日(金)夜7時からのTV「がっちりアカデミー」(TBS系)でも紹介される予定です。

でも昨日(2日)の公演ではひとつ気になった事がありまして…。



このコンサート、大抵のソリスト達は暗譜で演奏しているが、昨日は珍しく2人とも楽譜を見て演奏していた。暗譜というのは曲によって避けた方が良い場合もあれば、また人によって得手不得手もあるようなので、それは別に構わない。

ただ、ステージで譜面台を立てる場合、その譜面台もある意味重要なパフォーマンスのアイテムだと思う。服装に気を遣うのと同じである。
昨日残念だったのは、コピーした譜面を大きく切り貼りし、譜面台の上や横から大きくはみ出した見苦しい楽譜をお客さんに見せながら演奏したソリストが1人いた事だった。作曲家の新曲ならまだしも、普通の協奏曲でそれをやってのけたのは、(自分の知る限りでは)多分モーニング史上初の愚挙かも知れない。

ただ、ソリストはまだ若い。そんな風に知らず知らずのうちにコンサートというものを軽んじてしまう事だってあるだろう。自分だって人の事は言えないし。でもそんな時は、周りの大人が、とりわけ担当教官が注意してあげなければと思うのだが。

その汚い楽譜は本番前のゲネプロまで当然使われていた。自分は、流石に本番は使わないだろう、または暗譜だろうと思っていたのだが、本番でもいざ開始という時にステージマネージャーがそれを譜面台ごとエッサエッサと持ち出してきたのには唖然とした。

楽譜というのは、めくらなければ曲が進まない宿命がある。演奏しながらめくれない場合は、奏者はそれなりに工夫する。次のページをコピーして見開きにしたり、縮小コピーして何とか納めたり、次にめくれる所までの部分を暗譜したり、ちっちゃく書き写したり、本当にいろいろである。何れにせよ、どの程度までならお客さんにあまり見苦しい印象を与えないですむか、その尺度はもしかしたら奏者によって違うかも知れないし、その演奏会の内容にもよりけりであろう。

例えば、譜面台を何本も並べて、楽譜を勧進帳よろしく一気に広げ、曲と共に奏者が上手から下手に移動していく、なんてのは譜面台を利用した演出である。よく現代音楽でみられるシーンで、とてもカッコいい。

昨日のケースでは、ソリストは暗譜できていないから楽譜を見ながら、という風には後ろからは見えなかった。一体何の為にあんな物をオケの前に置いといたのかという印象である。単なるオブジェだったとしたらそれも1つの「譜面台パフォーマンス」なのか? もしそれならば、演奏のみで勝負してほしいところだったが。


さて、本番でのそんな譜めくりをめぐる話とは別に、「暗譜」という譜面台には無縁の話もありますね。覚えちゃうに越した事はないという訳ですが、これがまた奥が深くって…。

後日別枠にてふれたいと思います。

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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

tag : 東京芸術大学 モーニングコンサート 譜面台 暗譜 TBS

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プロフィール

Yumochan(ゆもとようじ)

Author:Yumochan(ゆもとようじ)
本名:湯本洋司
フルート&ピッコロ奏者。アレンジャー。
(属)芸大フィルハーモニア/アマデウス・クィンテット/ムラマツフルートレッスンセンター講師

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