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体罰について考える

大阪の桜宮高校、全日本柔道連盟etc.指導者の体罰問題が、このところ一気に吹き出しました。
先生の体罰といえば、自分にもヤな思い出がひとつあります。




中学生の頃、新学期が始まって間もないある日。
帰りの“学活”の時である。
担任の先生が、おもむろにこう切り出した。
「今日の昼休み、教室の窓から上履きのまま外に出てた奴がいただろう。オレは見てたんだぞ。そいつら前に出ろ!」

〇〇君もその1人だった。友達とふざけていて、そのまま外に落ちてしまい(1階なので怪我はなし)、その汚い上履きのまま教室の中へ。確かにその時30m程向かいに担任がいて、誰かと喋っていたのが見えた。
そりゃやっぱり先生も注意すべきだよなあ…そんな反省の気持ちもあってか、正直に〇〇君は席を立って教室の前に出た。
あまり憶えていないが、全部で5人位か。〇〇君はその一番端に立っていたのだが…

当時まだ20代か、この若い担任、普段は面白いいい先生なのだが、この時の怒りっぷりはどういう訳か人が変わったようだった。土足のマナーの悪さ、醜さをこれでもかという程の怒号で説き続ける。教室内最悪の雰囲気。

そろそろ謝って解放される時間かと思いきや、今度は一人一人理由を聞き始めた。
「〇〇、お前は何で土足した?理由を言ってみろ」
「友達同士でふざけてたら、くすぐられて思わず落っこち」言いおわらないうちに「ウソつけー!ウソつけウソつけ」いきなり往復ビンタをくらわせた。1,2発ではない、5~6発浴びせたか。
本当に、本当にくすぐられて落っこちたのに「人のせいにするな」と、更に何かと怒鳴る度にビンタをくらわせた。「ホントです」と泣きそうな声で弁明したのに、もはやこの人の耳には届いていないようだった。パン!パン!という音が教室内に響き渡る。
確かに誰のせいであれ、土足は土足なんだから良くない事だ。が、そんなに、そんなにクラス全員の目の前で何発もの平手打ちを浴びせなければならない程、罪な事なのか?

2番目以降の生徒はこれに相当ビビったか、深く反省しているように下を向いて弁明していたせいか、もう殴られなかった。たまたま一番端に立っていた〇〇君が、まるで主犯格のようになってしまい、理不尽な思いをしながら学活は終了。前に出た生徒だけでなく、他の生徒も皆怯えていた。

この先生は他の場面でもよく手を上げていたが、とりわけゲンコツを頭の真上から「ゴン!」と振り落とすのが痛いと、クラスのみならず学年中で話題になっていた。
言っても言うことを聞かないわからず屋の生徒に対して思わず手が出る、というのはまあ、無きにしもあらずであろう。
そうではなく先に手が出てくる”体罰先生”は他にもいて、雑巾を忘れただけで生徒の顔が腫れる程殴った先生や、期末テストの範囲を訊いただけなのに平手打ちを浴びせた先生もいた。
「あの先生は殴るから気をつけた方がいいぞ」という空気や情報が、生徒達の中では伝わっていた。

その一方で、絶対に手を上げない先生もいた。この先生は「殴ったからといって生徒は直るのか?先生はそうは思わない」と生徒の前で公言さえしていた。こういう先生もいたのである。

生徒が何か良からぬ行為をして、先生がそれを注意する時、「何やってんだお前」みたいにこづいたり、思わず頭を平手でポンッと叩く程度なら、別にそんなに構わない。だが、何発も平手打ちしたり拳で殴ったり、或いは足で蹴ったりして、生徒が内出血するところまでいっちゃうと、これはもはや教師側の気が済む為の暴力行為としかいえず、ヘタすると傷害罪である。

どこからが体罰でどこまでが体罰でないのか?或いはどれも同じ体罰だとしてもどの程度までなら許されるのか、線引きは難しい。しかし、多感な時期の学生が行き過ぎた体罰を受けた時の精神的なショックは、後々の学習活動等に悪影響を及ぼし、教育上逆効果となるのは明確だと思う。


帰宅後、〇〇君は確かに自分にも非がある訳だし、何よりこんな目に遭った事自体、やっぱり申し訳なくて親には言えなかった。父親にも怒られるかも知れなかったし、母親には心配をかけたくなかった。
とにかくこのように見せしめのようになってしまった〇〇君は、この時に受けた屈辱を生涯忘れずにいた。
今思えば、やはり親には言うべきだったのかも。

2013.2.8-1
この遠足の数日後の出来事であった。



もうお気づきでしょう。〇〇君とは自分の事です。あ、勿論今は全然気にしていません。その後の事は忘れちゃったし、普通にご指導ご鞭撻に感謝しています(笑)

自分の親の親位の世代は、訳もなく上官に殴られた戦時中の世代でした。日本ではその風潮が、暗黙のうちに伝承されているように思われます。
ですが、親や先生にひっぱたかれて育ったからといって、自分もそういう教育を次の世代にも、とはひとつも思いません。
逆に自分は絶対にそういう大人にはなるまい、年端もいかない子ども達を脅かしてはなるまいと、若い頃から思っていました(泣かしちゃった事はありますが^_^:;)。

職場(オーケストラ)でも同じです。怖い先輩達に必要以上に睨みつけられたり怒鳴りつけられたりしたからといって、同じような思いを若い奏者にさせてはいけない…そう心がけています。
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テーマ : 体罰の是非
ジャンル : 学校・教育

tag : 体罰問題

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プロフィール

Yumochan(ゆもとようじ)

Author:Yumochan(ゆもとようじ)
本名:湯本洋司
フルート&ピッコロ奏者。アレンジャー。
(属)芸大フィルハーモニア/アマデウス・クィンテット/ムラマツフルートレッスンセンター講師

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