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持ち替え物語

何これ?

2012.11.2-1
考えてみれば、これを作って使って、今年でもう10年経った。

これは実は裏側で、表に返してこのようにして使う。

2012.11.2-2
ピッコロの持ち替え台である。

これは家で撮った写真だが、普段はオケで使うので、現在はG大に置きっ放しである。

この類いは既に市販もされているのだが、譜面台の“首”の部分に取り付ける部分がどうにも頼りないので、自分で作った次第である。

つまり、かなり頑丈に譜面台にくっ付かなければならない←ということは、それだけ取り付け&取り外しがややこしいという欠点がある。

いっぺん蝶ネジを外して“首”を挟み込んでまた締める、という手間。面倒臭い上に時間もかかる。
オケのステージマネージャーに頼んじゃってもいいのだが、一応自分の物だから自分でやるべきと思っているし。

ある時は、曲が終わってカーテンコールの最中に外そうとしているうちに、指揮者に管楽器奏者が立たされてしまって自分だけ立てなかったり…。
またある時は、蝶ネジが手からポロッと落ちた拍子にひな壇の下に入り込んでしまって、係の人に「すみませんスミマセン」とお願いしてひな壇を持ち上げてもらったり…。

だが、こうまでしても、これはしっかり譜面台に固定すべき物と思っている。取り外しが簡単な故に何かの拍子で取れてしまって楽器が床に転がることを想像すると…鳥肌が立つ。

周りの人からはよく「なんか、お寿司食べたくなる」と言われる床の部分。
確かに握り寿司の下駄に似ているが、これは木の板ではない。木目の印刷が施された発泡性のゴムでできている。楽器には優しいのだ。

さてこの台、セッティングに時間はかかるが、お蔭でこの位置にあると、フルート←→ピッコロの持ち替えは一瞬でできる。
つまり、それだけ短時間で持ち替えなければならない、とんでもない曲が沢山あるのだ。

普通は、持ち替えに必要な時間の目安は5秒。♩=60で4分の4拍子で1〜2小節程度の休み。これだけあれば、まあ余裕である。

ところが中にはひどいのがあって、真っ先に思いつくのはバルトークの「管弦楽の為の協奏曲」の第3楽章。ピッコロのソロの後、1拍の休符間にフルートに持ち替えなければならない。しかもご丁寧にちゃんと「ピッコロでは吹くな」という作曲者の但し書きがある。

でもこれは実はまだマシな方で、自分が経験した最短記録は、トマジ作曲のサキソホン協奏曲というマニアックな曲。第2楽章から第3楽章へのアタッカ(←間を空けない事)。休符も何もなく、次の小節がもうピッコロ!(こいつは多分「バカ」だな)と悟った。

流石にその時は、楽器をこのように構えてスタンバイして間に合わせた。

2012.11.2-3
持ち替え台の出番以前の問題であった。

マーラーの9番の記事でも述べたが、ピッコロの扱い方、いや多分ピッコロだけではなく、コールアングレやバスクラリネットやコントラファゴット等の“持ち替え族”への気の配り方には、その作曲家の性格や人間性が表れると思う。
つまり、持ち替えに必要な時間のみならず、「次はこの楽器へ」というパート譜への記入の仕方やタイミング等。

その点だけについて考察すると…
ブラームス…×
チャイコフスキー…◯
ドヴォルザーク…×
ドビュッシー…◯
リヒャルトシュトラウス…◯
ラヴェル…◯
と、ハッキリいえる。

ベートーヴェンやマーラーやショスタコーヴィチは基本的にはあまり持ち替えはなく、ピッコロ専門で吹かせることが多い。
先程のトマジなんか論外である。
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テーマ : ハンドメイド
ジャンル : 趣味・実用

tag : ピッコロ持ち替え バルトーク 管弦楽の為の協奏曲 トマジ サキソホン協奏曲

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Yearそれほどでも〜

実はこれは作った当初の写真です。だから結構チューブルです(笑)両脇の青い所の材質は皮で、ここがかなりケバ立ってきました。
自分も鈴に持ち替える曲をやったことがありますが、流石にシャラシャラうるさいので、持ちながらは吹けませんでした(笑)

すごい(笑)

二本スタンバイは思いつきませんでした。
自分の楽譜もアホな持ち替えの指示がたくさん…トライアングルの棒は指に挟んで演奏です(笑)

持ち替え台、きれいに出来てますね~。。
プロフィール

Yumochan(ゆもとようじ)

Author:Yumochan(ゆもとようじ)
本名:湯本洋司
フルート&ピッコロ奏者。アレンジャー。
(属)芸大フィルハーモニア/アマデウス・クィンテット/ムラマツフルートレッスンセンター講師

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