スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

現代のドン・ジョヴァンニ

「今日は芸大オペラ公演最終日だなあ」なんて思っていた先週日曜日の朝、ボーッとテレビを観ていたら、こんなニュースが流れていた。

「結婚詐欺師、福地正行被告の初公判」

折しも、今回のオペラ演目は、モーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」、まさに「女たらし」の物語であるが、このニュースを聞いていて「コイツ、まさに厳罰を受けるべき現代のドンジョヴァンニだな」と思った。

オペラ「ドン・ジョヴァンニ」の台本は1787年ロレンツォ・ダ・ポンテによる物だが、実はその150年以上前に原作があった。
そこでは、ドン・ジョヴァンニがオペラの最初でいきなり狙った女性の父親を殺す、なんて話はまだなかった。
演劇だけに女性を口説くセリフ等は、どちらも直接的で強引でさえある。
が、金を騙し取るなんて事はしない。

一方、現代のドン・ジョヴァンニ:福地被告は自分を「教師」と偽り、相手の女性の親にまで会い、あげくの果てには妊娠までさせて、すっかり相手を信用させていたそうだ。
その際に新婚旅行やマンション購入の話を持ち出して、金銭を騙し取って逃走。被害者は20人以上。被害総額は1000万円を超えた。


オペラの中で被害にあった女性達は、協力してドン・ジョヴァンニを追い詰め、復讐しようとする。
結局、ドン・ジョヴァンニは反省も改心もせず、最後は石像(騎士長の亡霊)によって地獄に落とされてしまう。

そして福地被告の場合は…そう、現代にはインターネットというものがあった!被害にあった女性達はネット上で「被害者の会」を立ち上げ、彼を逮捕に追い込んだのであった。
さて、彼にはこの後どのような罰が下るのか?


このオペラとこの事件では、もうひとつ注目すべき違いがある。それはこの加害者の容姿。
演劇では、やはりイケメンでスマートな人が主役として配役される。
今回の結婚詐欺事件の犯人は、背は高いが小太りでイケメンでもなんでもないそうだ。
詐欺事件に詳しいある弁護士によれば、「イケメンは返って警戒されやすいが、外見が普通というのは誠実さが前面に表れれば騙されやすい」とのこと。

なる程と思った。女性の皆様、くれぐれもご用心。



さて、その第58回芸大オペラ公演「ドン・ジョヴァンニ」も無事終了しました。

2012.10.5-1
(プラハのエステート劇場にあるドン・ジョヴァンニ像)


実はこの演目が採り上げられたのは11年ぶりの事ですが、11年前の第47回の時は何と舞台が「現代」という設定の演出でした。

つまり、ドン・ジョヴァンニは携帯を片手に颯爽と動き回り、周りはキャピキャピのギャルや女子校生。
例の女性歴を自慢するアリア「カタログの歌」では、ノートパソコンを開いて過去の相手を見せびらかす、という場面もありました(当時の公演の画像がないのが残念です)。

となれば、多分相手のドンナ・アンナやドンナ・エルヴィーラも携帯で連絡を取り合い、あっという間にドンジョヴァンニなんか捕まえて牢獄に入れていたでしょう…が、まあ主体はあくまでもモーツァルトの音楽ですからネ、そういう訳にはいかなかったようです。
スポンサーサイト

テーマ : 気になったニュース
ジャンル : ニュース

tag : 芸大オペラ ドン・ジョヴァンニ 結婚詐欺 エステート劇場

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Yumochan(ゆもとようじ)

Author:Yumochan(ゆもとようじ)
本名:湯本洋司
フルート&ピッコロ奏者。アレンジャー。
(属)芸大フィルハーモニア/アマデウス・クィンテット/ムラマツフルートレッスンセンター講師

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

Thank You for Visit
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
カテゴリ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。