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吹奏楽部を辞めさせられた。

吹奏楽部と個人レッスン

この二者は、教わる方にとって(教える側にとっても)、時として板挟み的な問題を生ずる事がある。

フルートのパート譜が結構大変で、レッスンのエチュードまで充分にさらう余裕がなかったり…。
優秀な吹奏楽部ともなると、大会や本番は秋〜冬まで引っ張られる。音大や音高の受験が絡んでくると精神的にもキツくなってくる経験も。
何も吹奏楽部に限った事ではないが、レッスン(時には発表会)と部活の行事が重なってしまった場合も、当人はどちらを取るべきか悩む事もある。
レッスンの先生はそんな場合、部活の方を優先してあげる事になろうが、それがあまりにも重なると次第に嫌気がさしてくるだろう。先生だって仙人ではないのだ。

他にもまだあるが、長くなってしまいそうなのでやめておこう。
いやいや今日はそんな話ではなく、父の思い出話。第2弾。

2012.8.24-1
さて、そんな洋司も中学生の頃は吹奏楽部に所属していた。これは1年生の時にコンクールに出場した写真。

この頃既に、将来音楽の仕事をしたいとは考えていたが、音大進学等の具体的なヴィジョンなどはとうてい脳裏にはなく、バンドを楽しんでいた。

が、大宮の音楽教室にてフルートの個人レッスンを受けていた洋司は、2年生になると先述のような板挟みを感じ始めてはいた。

そして父である。ペンキ職人の父は、音楽に関しては全く専門知識は持ち合わせていなかったし、増してや吹奏楽などには全く興味はなかった(ただ、上の写真のコンクールは聴きに来てくれた)。

この父が、どちらかというと部活を優先していた洋司に、或る日突然キレた

父にしてみれば、折角教室に月謝を払っているのに、何かというと部活の都合に合わせたり、家でもバンドの曲をさらっていたりの洋司に対して、口には出さねど鬱積していたものがあったのだろう。

興味がなさそうに見えて、実はちゃんと観察していたのだった。

きっかけはちょっとした事だった。大宮の教室の方が何かの理由で休講だったのに、その事をすっかり忘れて出掛けようとしたのを指摘された事だった。
もう…もんの凄く怒られた。そして言われた「ヨッジ、そんなにだらしないんだったら吹奏楽部なんか辞めろ!」

この一言に洋司はショックを受けた。洋司も必死に食い下がってブラスバンドの魅力を切々と訴えたものだ。が、だめだった。一旦こうと決めたらテコでも動かない頑固オヤジ。湯本家では父親の命令は絶対である。逆らったらフルート自体吹かせてもらえなくなるかも知れない。

数日後、学校にて洋司は顧問の先生に泣くような思いで、これこれこういう理由で辞めますと伝えた。

不本意な申し出だった…つもりだが、顧問の先生はこんな事を言ってくれた。
「湯本は将来音大に行きたいんだろ?音楽高校を受けたいんだろ?実際部活やってると受験はかなり厳しいぞ。そういう意味では、俺も退部の申し出を認めるってのが親心かも知れんな。いいお父さんじゃないか」

途中で抜けることになってしまって、部員の皆には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだったが、かくして洋司は2年生の2学期初めに吹奏楽部を退部。

その後、洋司は「帰宅部」となり、ただひたすらフルートを練習し、師匠についてレッスンを受け、そして音高に合格した。



でもあれから何十年も経って、自分は疑問に思うんです。

自分は退部して本当に良かったのか?と。
あの時はもう有無を言わせない状況でしたが、親に楯突いてまで吹奏楽をやりたい、という熱意が自分にはあったか?と。
吹奏楽部に居る居ないと音高に受かる受からないは、実際そんなには関係なかったのでは?と。
要は熱意と要領の良い練習法、そして最後は才能ではないのか?と。

自分には二者を両立する程の才能はないと見抜いていた上での、父の親心だったのかなぁ…(死ぬ前に訊いときゃよかった)。

この答えは、今同じような生徒をレッスンする立場となっていますが、永遠に判らない気がします。

いずれにせよ、部活動を引退まで続けたかったという後悔の念は、未だにちょっとだけ残っているのです。


追記:当時の母校吹奏楽部は、コンクールでもなかなか賞が貰えないというレヴェルだったのですが、自分が抜けたらいきなり入賞したそうです(オイオイ、、、)。
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テーマ : 吹奏楽
ジャンル : 音楽

tag : 部活動 吹奏楽部 個人レッスン

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プロフィール

Yumochan(ゆもとようじ)

Author:Yumochan(ゆもとようじ)
本名:湯本洋司
フルート&ピッコロ奏者。アレンジャー。
(属)芸大フィルハーモニア/アマデウス・クィンテット/ムラマツフルートレッスンセンター講師

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