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オニんぎょ

さいたま市の中学校演劇発表会が先日終了しました。

今年3月の記事「桜井家の掟」でも説明しましたが、名目は「発表会」でもこれはいわばコンクール。
浦和地区大会→さいたま市中央大会→関東大会と、優秀校は進めるそうです。

T中
2012.8.10-1

H中
2012.8.10-2

O中
2012.8.10-3

そして娘の居るU中の演目は、亀尾佳宏さん作の「オニんぎょ」という物語でしたが、島根県で高校教諭をしているという亀尾さんのこの脚本、英語と日本語の「言葉」の面白さをとても上手く活用している名作だなと思いました。

今回の、いや昔から大会では、他にもこの亀尾作品を採り上げた学校がとても多く、人気度が高い事がうかがえます。




オニんぎょ

「What time is it now?」(今何時ですか?)という英語が、日本語では「掘った芋いじるな!」に聞こえるという笑い話がある。

亀尾氏がこれからヒントを得たかどうかは知らないが、この物語では、まさにこのジョークを連想させる会話が沢山出てくる。
そして、その話のカギとなるのが「かごめかごめ」「青い目の人形」「赤い靴」の3曲の童謡。

物語の主人公は1人の老婆。舞台はとある公園、ここで遊ぶ近所のわんぱく坊主達と、この老婆とのやり取りを中心に物語は進む。
2012.8.10-4

老婆がまだ幼い子供だった頃、彼女は1人の外国の少女~少女はいつも赤い靴を履いて青い目の人形を抱いていた~に出会った。

彼女の遊び仲間は、この異国の少女を気味悪がって近づこうとしなかったが、彼女だけは次第に少女と仲良くなっていった。
2012.8.10-5

ある日、少女が彼女にこんなことを言った。
「Can't get me. It's a day adieu. You are OK? Told you to come here. Guess you'd better. You see don't know show me ,who are they?」
訳すると「私を捕まえる事はできない。今日はもうおしまい。貴方はそれでいいの?ここに来てって言ったのに。そうした方が良かったのに。彼女は誰?私は知らない。私に見せて。彼等は誰?」という意味不明な言葉。

この意味を知った彼女は、「結局この子は、自分よりも自分の友達の方に興味があるんだ」と思ってしまう。
そして喧嘩になり、その時に青い目の人形を壊してしまい、首が取れてしまう。少女とはそれっきり別れてしまった。

老婆は、所詮言葉や文化の違う国の子とは、こんな風に仲良くなれないものだ、と悟っていた。

ところが、あれから何十年も経った今、公園の子供達とのやり取りでそれは大変な誤解だった事が判る。というのは…

♪かごめかごめ=「Can't get me. Can't get me. 」
♪いついつ出会う=「 It's a day adieu. 」
♪夜明け=「You are OK?」の晩に
♪鶴と亀がすべった=「Told you to come here. Guess you'd better. 」
♪後ろの正面だあれ=「You see don't know show me ,who are they?」

当時彼女が仲間達と遊んでいた「かごめ」、つまり赤い靴の少女はこの歌詞を聞き、英語の発音に置き換えて一生懸命憶えて、仲間に入れてもらおうとしていたのだった。

その事実が判った今、老婆は、少女が残して行った青い目の人形の首を抱きかかえて、後悔のあまりいつまでも号泣するのであった。
2012.8.10-6



この脚本だけでもジ~ンとくるのに、実際の演技もこれに輪をかけて素晴らしく、とても感動する舞台となりました。
老婆役の生徒も、とても中学生が演じているとは思えない素晴らしい演技で、実際「主演女優賞」みたいな賞を獲ったそうです。

ですが、残念ながらU中は中央大会には進めませんでした。
それだけ他の学校もクォリティ高く、激戦でした。惜しかったです。
因みに、この日に勝ち抜いたT中の演目も、亀尾氏の作品でした。

そうそう、この舞台のBGMのうち2曲程、自分が頼まれて作りました。
そして娘は、小僧の中の1人を演じました(緑のベスト)。
中でも一番の悪ガキ役で、何だか殆ど”地”でやってたような気がしますが(笑)。

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テーマ : 演劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : 演劇発表会 亀尾佳宏 オニんぎょ かごめ 青い目の人形 赤い靴

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プロフィール

Yumochan(ゆもとようじ)

Author:Yumochan(ゆもとようじ)
本名:湯本洋司
フルート&ピッコロ奏者。アレンジャー。
(属)芸大フィルハーモニア/アマデウス・クィンテット/ムラマツフルートレッスンセンター講師

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