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橋本國彦:交響曲第2番/三つの和讃/交響的諧謔

素晴らしいCDが出ました。
2011.12.6-1


ナクソス・ジャパンがこの度「日本作曲家選輯(せんしゅう)」というシリーズの1つとしてリリースした、橋本國彦のオーケストラ作品集。
演奏しているのは、我が藝大フィルハーモニアです。勿論自分もピッコロ奏者として参加しております。

橋本國彦氏について調べてみましたら…、驚きました。

芥川也寸志、朝比奈隆、團伊玖磨、黛敏郎、矢代秋雄といった、日本の音楽会をリードして来た蒼々たる面々が、皆彼の弟子だったという事実。
更に当時の東京音楽学校の管弦楽団にてヴァイオリン奏者、指揮者として教鞭をとっていたという事実、つまり藝フィルの大大大先輩であった訳です。

そして何より演奏してみて、音楽のとても素敵なこと!

こんなにいい曲を書いたのに、山田耕筰や滝廉太郎等と共に音楽の教科書に出て来なかったのが不思議な位です。


今から1年程前、指揮者で藝大教授の湯浅卓雄先生がこのレコーディングの話を、分厚い企画書と共に藝フィルに持ちかけて来ました。
話はトントン拍子に進み、今年2月下旬に氏の指揮で大学の奏楽堂にて録音、とても良い雰囲気で終えられたのを憶えています(疲れたケド)。

ではこのCDの内容について、ジャケットを参考に少しだけ紹介したいと思います。




橋本國彦は1929から46年まで東京音楽学校で教鞭をとり、我が国唯一の官立の音楽学校の看板教授としての役割を忠実に果たす一方で、大衆音楽にも精力的に加わり、戦時中でもジャズの和声等をこっそりと教えたりしていた。

戦争が終わり、東京音楽学校が「東京藝術大学音楽学部」として再出発した1949年、胃癌のため44歳で惜しくもこの世を去る。

交響曲第2番
日本国憲法の公布を祝して書かれ、「祝典交響曲」ともいわれる。2楽章制。
第1楽章は、絵に描いたようにきちんとしたソナタ形式。
第2楽章は、テーマと6つの変奏曲からできている。

三つの和讃
親鸞聖人の「浄土和讃」に収められている48首のうち、3首を選んで1948年に合唱とオーケストラの為の組曲として作曲。このCDではバリトン・ソロとオーケストラで演奏。福島明也氏がソロをつとめている(バリトンにしては結構音が高い)。

交響的諧謔
まだ彼が今でいう大学院生だった頃の作品。暗くグロテスクな響きは、マーラーのスケルツォを連想させるが、当時の日本ではかなり斬新な発想の曲と思われる。



このCDを聴いていると、何だか気持ちが落ち着く感じがします。
何故なのか…その理由はすぐに判りました。曲の素晴らしさもありますが、何といってもやっぱり自分のいるオーケストラだからなんです。
いつも聴いている弦楽器の音、いつも聴いている木管、金管の響き…「ただいま」と我家に帰って来た気分なんですね。
何といっても皆、ソロもテュッティもホントに素晴らしい演奏!つくづく自分は優れた音楽家の人達と一緒で幸せだなァ~…手前味噌ながら、そんな気分になれる1枚です。

やはりこれも「百聞は一聴にしかず」。皆様も是非「今年を締めくくる1枚」ってコトで如何ですか?→
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テーマ : CDレビュー
ジャンル : 音楽

tag : ナクソス 橋本國彦 三つの和讃 交響的諧謔 芥川也寸志 朝比奈隆 團伊玖磨 黛敏郎 矢代秋雄 藝大フィルハーモニア

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プロフィール

Yumochan(ゆもとようじ)

Author:Yumochan(ゆもとようじ)
本名:湯本洋司
フルート&ピッコロ奏者。アレンジャー。
(属)芸大フィルハーモニア/アマデウス・クィンテット/ムラマツフルートレッスンセンター講師

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