スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大ごみとり

昨日は父の命日でした。

塗装工(ペンキ屋)だった父は頑固一徹、怖かった思い出も沢山あります。
今でいうガテン系の職人さんは、ペンキ屋はペンキ塗りしかできないのかというと、そうではないそうです。
父も仕事現場で、他の職人さんからいろいろ教わって身に付いたらしく、大工から左官から配管まで何でもでき、なんと自宅の増築まで一人でやってのけました。

その時、自分も無理矢理手伝わされた記憶があります…因みに当時まだ中学生。
でも自分はもしかしたら、その血を確実に引いているかもと、最近つくづく思うのです。自分でいうのもなんですが、(俺ってペンキ塗り、フルートよりも上手いな)なんて思う事も…ハハハ。

ところで、今は夏休み真っただ中。夏休みといえば宿題。夏休みの宿題といえば、工作がありましたね。
この工作といえば、自分が真っ先に思い出すのが、父の性格を端的に表したあるエピソード。
もう時効だから話してもいいかな…。




大ごみとり

1974年、洋司小学6年生の夏。洋司は工作の宿題に頭を抱えていた。
何を作れば良いのか?…苦し紛れに頭に浮かんだのが「洗剤サーバー」。木箱に洗濯洗剤を入れ、下部の取っ手を押すと決まった量が「ザーッ」と出てくる仕掛け。

って、そんな物簡単に作れるワケがないではないか。そもそも洗剤は毎回定量使う訳でもなく、そんな物は返って使いづらいだけだが、行き当たりばったり感覚の洋司には、そんな事は頭にない。

先ずは取り敢えず木箱を作ってみようと、ベニア板に鋸を挽き始めた。が、小学生にとって鋸挽きは至難の業、途中で腕は痛くなるわ切り口は曲がるわ…ようやく切れたいびつな1枚目。
いつになったら木箱ができるのか。もはや取っ手の事などどうでも良く、ただこれに洗剤入れりゃいいや、なんて思い始めていた。「洗剤箱」? わざわざ移し替えるだけ? そんなの意味ないよなあ~。


この様子を隔靴掻痒の思いでじっと見ていた父が遂にキレた!「ヨッジ!お前はそんな計画性のないことでどうする!」いきなりその切った板で洋司の頭をひっぱたいた。痛いのと情けないのとで涙が滲み出る洋司。
そんな事にお構いなく、父はおもむろに何かを自分で作り始めた。18Lの銅鉱缶(四角いペンキ缶)を金鋏で「バリバリ」と切り始め、まっ二つにした後、金槌で「ガンガンッ」と整形。穴を1ヶ所空けたら、そこに木の棒を差し込む。釘で固定。バネのような物を棒のてっぺんにくっ付けて完成。洋司の涙が乾かないうちに出来上がってしまった。

2011.8.14-1


「何これ?」「どうだ、これはチリトリだ」今でいうドヤ顔、でもチリトリにしては巨大だ。
「ヨッジ。お前はこれを持ってけ。お前のワケのわからん物よりこっちの方がよっぽどマシだ」悔しいが確かにその通りである。
仕方なく父の言う通りにした。父の監督指導のもとで青紫のペンキを全体に塗りたくり、名前を「大ごみとり」として、2学期始業式の日に提出。とにかくランドセルよりも大きいので、持って行くのに苦労した。重いというより恥ずかしかった記憶がある。

ところが…その「大ごみとり」が
2011.8.14-2
こんな賞を頂いてしまった。
後日、この賞状は朝礼にて、全校生徒の前で校長先生から手渡された。
生まれて初めて貰った賞状が、オヤジの作ったコレのお蔭とは…。

因みに、最優秀賞はもう1人いた。同じクラスのKさんの弟が作った「タワシの水切り」これは如何にも小学生らしいできばえだった。
それにひきかえ自分のはこんなに立派で、誰も大人が作ったと気付かなかったのか?
罪の意識に苛まれながら残りの半年を過ごして、洋司は小学校を卒業した。


あれから36年、去年の夏休み。
今度は自分の中学生の娘が工作に悩んでいるので、横着者の娘の為に「寝ながら本が読める書見台」を提案。
流石に全部作る訳にはいかないので、設計とその後の材料の切出しや、ドリルで穴開けなどの危険作業は自分が行ない、組立てと塗装は娘にやらせました。ま、殆ど親が作ったようなもんですな。

2011.8.14-3

そうしたら2学期のある日、娘曰く「クラスの皆は工作持って帰ったのに、ウチのだけ返してくれないんだよね」
一瞬ドキッとしましたが、まあ程なく(何処にも入賞せずに)後日返って来ました…ホッ。血は争えない。


オヤジ、感謝してますm(__)m
スポンサーサイト

テーマ : こんなの作りました♪
ジャンル : 趣味・実用

tag : 夏休み宿題 工作 ペンキ屋 ガテン系 産業教育振興会 発明創意工夫展 賞状 書見台

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Yumochan(ゆもとようじ)

Author:Yumochan(ゆもとようじ)
本名:湯本洋司
フルート&ピッコロ奏者。アレンジャー。
(属)芸大フィルハーモニア/アマデウス・クィンテット/ムラマツフルートレッスンセンター講師

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

Thank You for Visit
リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR
カテゴリ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。